Webライターをはじめた人にとっては、テストライティングに合格することは、ライターとしての第一歩。
しかし、なかなか合格できないという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、以下のようなお悩みを解消します。
テストライティングとは?
クライアントがチェックする6つの項目
高単価の案件に採用される5つのコツ
※本記事には広告が含まれます。
テストライティングとは?
テストライティングとは、Webライターのスキルを確かめるために行われる、“ライティングのテスト”のことです。
特定のテーマやトピックを提示して、期限内に品質の高い記事を作成できるかを確認するのが主な目的です。
クライアントは、仕事を募集し、応募してきたWebライターの能力を確かめるために、テストライティングを実施します。
そしてテストライティングを通してWebライターのスキルや自社のWebメディアとの相性を確認します。
テストライティングの流れ
テストライティングは、以下の流れで行われます。
- Webライターにテストライティング用の構成、キーワード、指示書(レギュレーション)をわたす
- 締め切りを設定して、正式にテストライティングを依頼する
- 期限内にWebライターがテストライティング用の記事を納品する
- クライアントが合否を判定する
Webライターは、クライアントから渡された構成や指示書(レギュレーション)に基づいて、記事を執筆します。
指示書というのは、簡単にいえば、文章を書くときのルールを書いたマニュアルのことです。各媒体によって、文章を書くルールは異なるので、その媒体のルールを示したのが「指示書」ですね。
クライアントは、納品された原稿を基に、そのライターのリサーチ能力(調査能力)、オリジナリティ、文法や構文、そして指示書への理解度などを評価し、採用の合否を判断します。
Webライターにとっては、テストライティングを通じて自身のスキルをアピールするチャンスとなるため、真剣に取り組むことが大切です。
クライアントにとっては、テストライティングは将来的なコンテンツ制作の品質や方向性を左右するための重要なステップとなります。
【初心者必見】テストライティングでクライアントがチェックする6つの項目
次に、テストライティングでクライアントが何をチェックしているのか、以下の6つの項目から見ていきましょう。
- 文法(文章力)
- 文字数
- コピペ率
- 指示書(レギュレーション)に沿っているか
- 納品のスケジュール
- Webライターとのやりとり
特に初心者のWebライターは、この6つの項目がきちんとクリアしているかを確認しましょう。
文法(文章力)
文法の正確さは、そのWebライターの基本的なスキルを示します。
クライアントは、文の構成や句読点の使い方、自然な言い回しが正しくできているかを確認します。
例えば、並列を意味する「〜たり」を使う場合は、「〜たり、〜たり」と2つ重ねなければいけません。開始と終わりを示す「~から~まで」を使うなど、基本的な文法を正しく理解しているかを確認します。
細かいミスや不自然な表現は、全体の品質を低下させ、信頼性にも影響するので注意しましょう。
文字数
指定された文字数を守ることも、とても重要です。文字数を守ることで、情報の整理力や要点を抑える能力を示すことができます。
例えば、500文字の依頼に対しては、490〜510文字で的確に内容をまとめましょう。
大体のWebライターは、一文字単位の単価で契約します。そのため、文字数をダラダラと引き延ばしているように見える記事は、それだけでクライアントからの信頼性を損ないます。
提示した文字数で正しい文章を書けるWebライターを、クライアントは求めているため、テストライティングの段階からしっかりと文字数を守りましょう。
コピペ率
オリジナル性は、そのWebライターの信頼性を示す重要な指標です。その際に必要なのが、コピペ率です。これは、コピペチェックツールを使用して、他の記事などからのコピペがないかを調べ、その割合を示したものです。
コピペ率が低いほど、独自の視点や言葉で情報を伝えているという証明になります。これにより、クライアントとの信頼関係を築くことができます。
筆者が使っている無料のコピペチェックツール
指示書(レギュレーション)に沿っているか
指示書に指定されたルールをしっかりと守ることは、テストライティングに合格するためには、とても大切です。
テストライティングの際、多くのライターが文章の質やオリジナリティに焦点を当てがちです。
しかし、実際には「指示書(レギュレーション)に沿って書く」というシンプルなアクションが合格への近道となります。
指示書は、クライアントの期待や要求を具体的に示したものです。これに沿って書くことで、クライアントのニーズを正確に捉え、その期待に応える文章を提供することができます。
例えば、キーワードの使用回数、文章の長さ、文体の指定など、細かな指示がある場合、これを無視して書いてしまうと、どれだけ内容が優れていても不合格となります。
テストライティングでは、ライターの技術やセンスも大切ですが、それ以上に「指示書をしっかり読み、それに基づいて文章を書く」という基本的な姿勢が求められます。
これにより、ライターの指示に対する理解度や適応力を確認できるからです。
納品のスケジュール
基本中の基本ですが、提示された納品日までに、納品されるかをクライアントはチェックします。
テストライティングの成功には、単に優れた文章を書くだけでは不十分です。実際の業務を想定し、納品のスケジュールを厳守することが絶対的に求められます。
納品の期限を守ることは、プロとしての信頼性や責任感を示すことです。
適切なスケジュール管理をすることで、クライアントからの信頼性が高まり、それにより継続案件につながる可能性も高まります。
テストライティングは、ライターの文章力だけでなく、プロフェッショナルとしての態度や取り組み方を評価する場でもあります。
そのため納品のスケジュールを守ることは、そのWebライターが責任感のあるプロフェッショナルであることを証明する最も効果的な手段の一つとなります。
Webライターとのやり取り
テストライティングでは、クライアントはWebライターとスムーズにやり取りができるか、という点もチェックしています。
指示書の確認や疑問点の質問、そしてフィードバックへの対応など、スムーズなやりとりを通じてライターの協力性や柔軟性を確認していします。
テストライティングでは、高品質な文章を納品することはもちろん大切ですが、それだけではなくクライアントとのスムーズなやり取りが合格へのカギとなります
やり取りが円滑であれば、クライアントはあなたを「信頼できるパートナー」として見てくれます。
例えば、テストライティングの指示書に分からない点や不明確な部分があった場合、積極的に質問や確認をしましょう。
これにより、ミスを防ぐだけでなく、クライアントの求める内容をより深く理解することができます。
逆に、確認せずに進めてしまうと、指示と異なる内容の文章を提出してしまうかもしれません。テストライティングに落ちるかもしれないので、事前に確認することはとても大切です。
クライアントに確認する際のポイント
- 質問の仕方に気を付ける
指示書のP,〇に書かれている「○○」という部分ですが、これは「△△」という認識で宜しいでしょうか?「自分はこう思っている」という点を伝えましょう。クライアントにとっては、「はい」「いいえ」で答えられるので、1から説明する手間が省けます。
- 丁寧な言葉使い
「お忙しいところ恐縮ですが」「お手数をおかけしますが」など、丁寧な言葉使いをすることで印象も良くなります。またクライアントからのフィードバックや修正依頼に対して、丁寧に対応することも大切です。これにより、あなたの真摯な態度が伝わり、クライアントとの信頼関係を築くことができます。
テストライティングに意外な落ちる理由
これまで解説してきたチェック項目が守れていない場合は、テストライティングに落ちる可能性があります。
しかし、スキルがあり、コミュニケーションに問題がない場合でも、テストライティングに落ちる可能性があります。
その意外な理由を2つ解説します。
- スキルはあるが自社のWebメディアとスタイルが合わない
- 他にもっとよいWebライターと契約できた
スキルはあるが自社のWebメディアとスタイルが合わない
テストライティングでは、Webライターの一般的な文章力や知識だけでなく、特定のメディアやブランドのスタイルに合致しているかが評価されます。
例えば、若者向けのカジュアルなサイトと、ビジネス向けのフォーマルなサイトでは、求められる文体や表現が異なります。
そこでテストライティング時には、依頼元のWebメディアとの相性も見られるのです。
テストライティングに合格するためには、応募したWebメディアの過去の記事を参照し、そのスタイルを捉える努力が必要です。
他にもっとよいWebライターと契約できた
テストライティングは、複数のライターと同時に行われることが多いため、他のライターとの比較が避けられません。
たとえあなたが高いスキルを持っていても、他のライターがよりクライアントのニーズに合致した内容を提供した場合は、テストライティングに落ちることがあります。
そのため、自分のスキルや経験を活かしつつ、クライアントの求める内容を的確に捉えることが大切です。
【上級者向け】テストライティングに合格して単価の高い案件に採用される5つのコツ
次に、高単価の案件に採用される5つのコツを解説します。
- 納品前に声を出して読む
- コピペ率を提出する
- プラスαのスキルをアピールする
- SEOを意識して記事を作成する
- ポートフォリオを提出する
クライアントがチェックする6つの項目をクリアした上で、本章で解説する項目もクリアしましょう。
納品前に声を出して読む
執筆した記事を納品する前に、必ず確認をしましょう。おすすめは、声に出して読むことです。
誤字脱字を防ぐだけではなく、読みづらさから文法のミスも気付きやすくなります。長い文章を読むのは大変なので、その場合は気になる部分だけ読むのがおすすめです。
コピペ率を提出する
コピペチェックツールを使ってコピペ率も調べておきましょう。
クライアントから提案されていなくても、自発的にその結果を提出するのも、クライアントから信頼を得やすいポイントです。
プラスαのスキルをアピールする
納品する記事の質が高いことが最も重要ですが、それ以外に以下のようなスキルがある人は、同時にアピールするのがおすすめです。
- WordPressでの入稿作業
- 画像編集能力(Photoshopやillustratorが使用できる)
- 写真撮影(一眼レフカメラを活用して撮影する)
- 所有している資格(他の記事で採用される可能性もある)
在宅ワークが広がり、Webライターを名乗る人も増えています。
ライバルが増えた分、このような付加価値をアピールすることで、高単価の案件で採用されやすくなります。
SEOを意識して記事を作成する
上記と少し似ていますが、高単価の案件に採用されるためには、SEOの知識やスキルが欠かせません。
SEOとは、「Search Engine Optimization」の略語で、「検索エンジン最適化」という意味です。
分かりやすくいえば、検索エンジン(Google、Yahoo!など)で、ユーザーがキーワードを検索したときに、自分のWebサイトが上位表示されることを意味します。
多くのクライアントは、自社サイトのページを上位表示させるために、記事を作成しています。そのため、SEOの知識があるWebライターを求めています。
SEOの知識を深めるためには、SEO検定を受けることもポイントです。またWeb制作会社が、SEOマーケティングに特化したブログ記事などを書いているので、こういったブログ記事を読むことでも、知識が深まります。
SEOの具体的な方法には、キーワードの入れ込み方、見出しの作成方法、リンクの獲得方法など、さまざまなものがあります。
そのため、少しずつでもSEOの知識を得て、それを作成する記事に反映させるようにしましょう。
それをクライアントにアピールすることで、少しでも報酬を上げることもできます。
ポートフォリオを提出する
ポートフォリオとは、自分がこれまで書いた記事を実績としてまとめたものです。
高単価の案件に採用されるためには、このポートフォリオはとても重要なものとなります。
クライアントは、実績のあるWebライターとつながりたいと思っている人が多く、ポートフォリオを見て採用を決めるというパターンも十分に考えられます。
さまざまな媒体で、記事を作成したという実績があるのであれば、応募したWebメディアと分野が異なっていても、それはしっかりとアピールしたほうがよいでしょう。
【初心者必見】テストライティングで注意すべき案件
在宅ワークが広がり、クラウドソーシングで仕事を探すWebライターも増えています。
多くのクライアントが、テストライティングを実施していますが、中には注意すべきクライアントもいます。
単価が異様に安い
文字単価=0.1円など、単価が異様に安い案件には注意しましょう。
1000文字書いて100円など、あまりに安い金額で労働力を買いたたくクライアントもいます。
未経験の人は、こういった単価が安い仕事を受けて、経験を積むという方法もあるのですが、基本的には、あまり受けない方がよい案件です。
報酬を支払わない案件もある
実際に、報酬が支払われなかったというトラブルも発生しています。
クラウドソーシングなどの仲介業者を挟んで仕事を探した場合は、こういった案件の報酬を支払わないというクライアントは少ないとは思いますが、念のためテストライティングに応募する際は、口コミや過去の取引の実績はきちんと確認した方がよいでしょう。
テストライティングについてのまとめ
テストライティングの概要から、クライアントがチェックしている6つの項目、高単価の案件に採用される5つのコツなどを解説してきました。
- テストライティングとは、クライアントがライターを採用する前に実施するテストのこと
- 合格するために、作成した記事は納品する前に声に出して読む
- 誤字脱字は絶対にNG
- コピペチェックツールで調べた結果も一緒に提出する
- SEOの知識を深める
- テストライティングで注意する案件もある
「テストライティングに合格できない」と悩んでいる人は、本記事で紹介する内容を確認し、作成する記事に反映してきましょう。
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